なんだか疲れが取れない それは心の休息ができていないのでは?

 

書籍「心と身体の正しい休め方」
最初に、本のご紹介です。


「精神科医の禅僧」が教える心と身体の正しい休め方

 

 禅僧であり精神科医でもある川野泰周先生の著書です。脳疲労と身体の疲労の関係性とそれをマネージメントするのに最適な方法であるマインドフルネスの実践法をわかりやすく解説していくれている良著です。主にビジネスパーソンに向けて書かれていますが、子育て世代のママ、パパに向けたメッセージも込められています。

「なんだか疲れがとれない」「平日疲れ切って、休日はほぼ寝ている」という漠然とした疲労感の原因が、実は脳疲労現代人の多くがその疲労を取る方法を知らないために疲れを蓄積させてしまっている、と指摘しています。

脳疲労の原因は、ネガティブな感情(家庭・職場などの人間関係によるストレス)による「心の疲れ」と、データ入力をしながら「今日中に終わらせねば」と考える、等同時並行で複数の事を行う・考える事による「マルチタスクによる疲れ」に起因しています。まずはそれに気づき、正しい休息法によりその疲れを手放す事、を具体的に教えてくれます。

 

概要

 ・マインドフルネスにより、自己肯定感・レジリエンスが向上するプロセス

・日常のシングルタスクに集中する、数分でできるマインドフルネスの実践例

・睡眠の重要性とストレスとの関係

・ポジティブな緊張感を導く交感神経を活発化させるマインドフルネス、リラックスして副交感神経を優位にするマインドフルネス、双方を紹介

・コミュニケーションを無毒化し人間関係を円滑にする方法

・日常のちょっとした変化を意識したリフレッシュ方法

などの構成です。

 

自分が微笑んでいると物事の捉え方もポジティブになる(p226)というのは驚きでしたし、微笑むように心がけるだけで世の中が明るく見えるのはなんだか得した気分だな、と思いました。

 

最後に

 

科学的根拠に基づき、脳疲労、身体疲労とマインドフルネスの実践法・評価しないとはどういう事か、が具体的にわかりやすくバランスよく書かれていてお勧めです。また、自分のリフレッシュ方法だけでなく、他者との関係を円滑にするための傾聴術にまで触れられており秀逸です。精神科医としての知識・経験と僧侶としての視点が上手く融合され、温かい語り口に読むだけでマインドフルネスになる、そんな癒しの一冊でした。疲れがスーっと楽になるはず。是非、手に取ってお読みください。

 

 
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